乳幼児のショック死
2004年10月28日01:35
大学時代には「カレ~」なんて言いながら唇を拭っていたF女史(ここを訪れる人の99%には意味不明だろうけど)が今や一児の母なのである。まったく時が過ぎるのは早い。すっかり母親業が板についてきたF女史(ていうか結婚後はI女史なんだが)が「育児日記」にいわく
ああそれにしても・・
地震のショックで乳児が死亡するなんて。
阪神大震災の時にも,聞いたことはあったのだけど。
あんまりだよ。そういうのは,なしにしようよ。そういう設定は。神様。
昨日の地震時の自分のへたれ具合にもへこんでいたのだが,このニュースを聞いて以来,もう今日は浮き上がれない感じだ。
私がへこんでどうなる話でもないが・・・
まことに一児の母親らしい感想で、まったく同意。この人の文章は昔から、素直で、すぐれて肉声的でありながら、構造がしっかりしてるから安心して読める。だからちゃんと更新しろよ。
で、ショック死である。この「ショック死」という分かったような分からぬような言葉について、偶然にも数日前に、友人の医師に解説を聞いていた――。
誤解している人が多いけれど、ショック死というのは、何かに驚いたり衝撃を受けることで心臓が停止する、いわゆる、単なる心臓麻痺で亡くなることではない。もちろん心停止も症状として現れるが、心臓だけでなく、ほかの重要臓器も機能を停止させたり、不全となったりする。
体温や機能など、身体各部の状態を一定に保とうとする体の仕組みを「恒常性(ホメオスタシス)」と呼ぶ。恒常性を保つために機能するのが、いわゆる自律神経だ。
たとえば、気温が暑いと汗をかく。これは外界の状態を感知し、汗をかくことで放熱して体温を一定にしようという自律神経の働きによる。
この自律神経の働きが過剰になったり(汗をだらだらかき続ける)、過小になったり(汗をかけずに体温が上昇し、微熱を発する)する症状を総称して「自律神経失調症」と呼んでいる。この“病気”が心理的なストレスと関係が深いことはよく知られている。
ショック死とは、乱暴に言えば、究極の自律神経失調症なのだ。極度の心理的ストレスによって、自律神経が機能不全を起こし、恒常性を保つためのあらゆる活動が停止してしまう。結果、心臓を含む主要臓器が機能不全に陥り、死に至るというわけだ。
――新聞見出しの死亡人数が毎日増えていく。亡くなるのが高齢者と乳幼児ばかりというのは、何ともやりきれない。毎年欠かさず健康診断を受け、優良な診断結果を貰っていても避けがたいのがこの“ショック死”。こころと体は離れがたい、という当たり前の事実をまた思う。
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