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最果ての駅に降り立ち、雪明かり。

2006年05月15日14:15/コメント (80) /トラックバック (0)

レールの継ぎ目を車輪が乗り越える振動が規則正しく座席を揺らす。車窓の外を覗いても見渡す限り真っ暗で、眠そうな自分の顔がただ映っているだけだ。その向こうに時折、踏切の赤い光や、民家の窓から漏れる白い明かり、けばけばしい色遣いの看板などが見える。

上野駅から乗り込んだ列車は、私を北へ、北へと運んだ。終点の黒磯で降りて、乗り換えた列車はさらに北へと進んだ。

何も見えない窓の外を眺めながら、私は規則正しい列車の振動を腰と背中に感じていた。この揺れと振動とを、上野からもう何度感じたことになるのだろう。振動の数に一つ加えて倍にすれば、私が乗った列車が踏みしめてきたレールの数になる。おそらく数千を超える鋼鉄を乗り越えてきたはずだ。

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台湾好吃(3)阿里山のキャベツ

2006年04月21日01:42/コメント (0) /トラックバック (0)

tetsudou.jpg嘉義から東方の「阿里山」に向かって全長70キロの鉄路が引かれている。「阿里山森林鉄道」と呼ばれる鉄道だ。

始点である嘉義駅の標高は海抜30メートル。これに対して終点の阿里山駅は2200メートルを超えている。わずか70キロの間にこの標高に登り詰めるため、「森林鉄道」と名付けられてはいるがその実、登山鉄道の名にふさわしい。急峻な傾斜を避けるためにループ線やスイッチバックを多用しているが、それでも最大傾斜は60パーミル以上。つまり、100メートル進むごとに6メートル標高が上がるという急な坂道だ。ゴムタイヤの自動車ならいざ知らず、金属レールの上を鉄の車輪で走る粘着式鉄道(ケーブル牽引式鉄道などと区別して、レールと車輪の摩擦だけで推進する鉄道を「粘着式鉄道」という)としては限界に近い傾斜角といえる。

ticket.jpgこの鉄道が敷設されたのは日本統治時代の1914年。伐り出した木材を麓の嘉義に運ぶことを主目的として建造されたという。ま、ご託はその辺りにしておいて、とにかく俺たちは鶏肉飯の嘉義からこの鉄道にえっこら乗って、目指すは阿里山という次第に相成ったのだった。

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台湾好吃(2)嘉義の鶏肉飯

2006年01月24日00:06/コメント (3) /トラックバック (0)

前回の続き。1月15日の朝、圓山大飯店から台北車站までタクシーで向かって、ここから自強號(特急)で一路、台湾を縦断して南に向かう。車内には立ったままの乗客も多い。昨晩のうちに指定席を購入しておいてよかった。

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台湾好吃(1)鼎泰豐の小龍包

2006年01月22日17:46/コメント (0) /トラックバック (0)

嫁と友人(男)と3人で台湾に行ってきた。海外旅行が嫌いな俺がだ。で、何をしてきたかと言えば、ひたすら食ってきた。何を食ってきたかを書く。それ以外書くことがないからだ。

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観音の里、高月

2005年11月17日01:17/コメント (4) /トラックバック (0)

douganji01-3s.jpg冬の湖は海よりも冷たくて暗い。強い北風が一陣撫でると、琵琶湖の水面は無数のさざ波を立てて風の足跡を残す。その波が消えぬ間に次の風が吹くから、ついぞ鏡のように静まりかえった湖面というものを見ることができない。

高月、とその名も風情あるこの町は、琵琶湖の北東にある。学生時代、私は井上靖の「星と祭」という小説を読んでこの町を訪れた。(シリーズ:思い出の町)

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出雲崎

2004年11月19日16:31/コメント (1) /トラックバック (0)

思い出す度になぜか胸が締め付けられるような町がいくつかある。社会人になって5年。学生時代に貧乏旅行で訪れた、日本各地の小さな町々を思い出す度にそんな思いに駆られるのはなぜだろう。二度と帰らないあの頃の「いま」と「ここ」が、その町の景色を背景に私の胸に刻まれているからに違いない。(シリーズ:思い出の町)

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戦前には海軍工廠が置かれ、重工業技術が集積した町「呉」。戦艦大和を生み出した“企業城下町”の痕跡を訪ねて歩く。(2006年5月25日連載開始)
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