Mr.Children1989-2006(3):内面という「深海」の底で自分の「es」を探し続ける迷い人
2006年07月08日18:00/コメント (1) /トラックバック (0)
90年代を駆け抜けたポップグループMr.children(以下、ミスチル)の軌跡を追うシリーズ「Mr.Children1989-2006」(全5回)の第三回。『CROSS ROAD』以来、出すシングルすべてがミリオンを軽く超える好セールスを記録する快進撃を続けるミスチル。だが、96年にプログレッシブ・ロックの影響を色濃く受けたコンセプト・アルバム『深海』をリリースした前後から、彼らの歌は極端に内省的になり、とげとげしく、剥き出しのものへと変わっていく。その傷が癒えぬまま活動を停止しリスナーの前から姿を消した彼らが、再び音楽シーンに舞い戻り、完全復活を遂げるまでにはおよそ5年の年月を要した――。
Mr.Children1989-2006(2):ポスト・バブル時代を牽引した90年代POPの覇者
2006年06月24日12:02/コメント (5) /トラックバック (0)
90年代を駆け抜けたポップグループMr.children(以下、ミスチル)の軌跡を追うシリーズ「Mr.Children1989-2006」(全5回)の第二回。鳴かず飛ばずだったミスチルのCDセールスが飛躍するきっかけは、初ミリオンセールを記録した1993年『CROSS ROAD』のリリースだった。バブル時代の「相手探し」からポスト・バブル時代の「自分探し」へと、時代の心理が移り変わるとき、その変化に呼応するかのように「僕」の歌を歌い始めた桜井和寿が圧倒的に受け容れられ始める。ただし、「僕」を掘り下げ始めた桜井に与えられた「es」というキーワードは、桜井を救いもし、また桜井から何かを奪っていく――。
Mr.Children1989-2006(1):渋谷系になりきれなかった幼い詩人
2006年06月18日16:59/コメント (6) /トラックバック (1)
90年代を駆け抜けたポップグループMr.children(以下、ミスチル)の軌跡を追うシリーズ「Mr.Children1989-2006」(全5回)の第一回。バブル崩壊前夜に東京・渋谷のライブハウス「ラ・ママ」で活動を開始した同バンドの始点は、<渋谷系>という文脈の末期、ネオ・アコースティックブームの末節だった。ただし、あまた生まれた80年代後半の<渋谷系>末期のバンドからミスチルが一歩抜きんでて90年代のJ-POPシーンを牽引することになるのは、むしろ<渋谷系>に染まりきれなかった桜井和寿の個性に負うところが大きい。すでにデビュー当時の楽曲には、<渋谷系>という意匠の向こうに、覆い隠せない青臭くも幼い桜井の感性が垣間見える――。







